読書会・400「黒い雨」-井伏鱒二-

 2009/07/15(水)

梅雨はそろそろ明けるのでしょうか・・・。
7/14 青空が広がる夏本番の文化の森で読書会が開かれました。
大坪読書会では、夏に戦争に関する作品を取り上げ、戦争について
考えています。


 「黒い雨」 井伏鱒二 新潮文庫

画像



一瞬の閃光に街は焼けくずれ、放射能の雨のなかを人々はさまよい歩く。
原爆の広島---罪なき市民が負わねばならなかった未曾有の惨事を直視し、一被爆者と“黒い雨”にうたれただけで原爆病に蝕まれてゆく姪との忍苦と不安の日常を、無言のいたわりで包みながら、悲劇の実相を人間性の問題として鮮やかに描く。
被爆という世紀の体験を」日常性の中に文学として定着させた記念碑的名作。

(裏表紙より)





 井伏鱒二 (1898-1993)


広島県生れ。
本名、満寿二。
中学時代は画家を志したが、長兄のすすめで志望を文学に変え、
1917(大正6)年 早大予科に進む。
1929(昭和4)年 「山椒魚」等で文壇に登場。
1938年 「ジョン万次郎漂流記」で青木賞を。
1950年 「本日休診」他により読売文学賞を。
1966年 「黒い雨」で野間文芸賞を受けるなど、受賞多数。
1966年 文化勲章受章。

(表紙の裏より)





 大坪読書会では次の井伏鱒二作品をとりあげています。

 ・1982/03/17  第107回 『井伏鱒二短編集』
             山椒魚、屋根の上のサワン、多甚古村、本日休診、その他
 ・1989/12/18  第189回 『ジョン万次郎漂流記』


 話し合い

 ・淡々と非日常的なことを日常として書いてあるので訴えてくる力が強い。
 ・原爆についてたくさん知ることができた。
 ・悲惨なことを書いてあるのに読みやすい・・・作者の力量。
 ・イデオロギーが出ていないので素直に読める。
 ・歴史は風化していく、自分の中でも風化していく。
  考える時間を持つ必要がある。
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 次回 9月15日(火)

     『さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記』

     井伏鱒二  新潮文庫