読書会・396「利休にたずねよ」-山本兼一-

 2009/03/25(水)

文化の森では桜が10日以上早く咲きだしています。
第140回直木賞受賞作「利休にたずねよ」(山本兼一・作)を
とりあげました。
(2009/03/24読書会実施)


 「利休にたずねよ」 山本兼一 PHP研究所

画像



おのれの美学だけで天下人・秀吉と対峙した男・千利休の鮮烈なる恋、そして死。

わしが額ずくのは、美しいものだけだ。

釜の湯音が、松籟のごとく響いている。
瞼を閉じると、闇のなかに凛々しい女の顔がくっきりとうかんだ。
あの日、女に茶を飲ませた。
あれからだ、利休の茶の道が、寂とした異界に通じてしまったのは。

(本の帯より)





 山本兼一


1956(昭和31)年、京都市生まれ。
同志社大学卒業後、出版社勤務、フリーランスのライターを経て作家になる。
1999年、『弾正の鷹』で「小説NON創刊150号記念短編時代小説賞」佳作。
2002年、『戦国秘録 白鷹伝』(祥伝社)でデビュー。
2004年、『火天の城』(文藝春秋)で第11回松本清張賞を受賞。
2005年、同作が第132回直木賞候補に選出される。
2008年、『千両花嫁-とびきり屋見たて帖』(文藝春秋)で第139回直木賞候補になるなど、いま最も勢いのある時代小説作家として注目されている。
その他の著作に、『雷神の筒』(集英社)、『いっしん虎徹』(文藝春秋)、『弾正の鷹』(祥伝社)、『狂い咲き正宗-刀剣商ちょうじ屋光三郎』(講談社)がある。

2009年、「利休にたずねよ」(PHP研究所)で第140回直木賞受賞。 




●利休については「秀吉と利休」(野上弥生子)を3度とりあげている。

 ・1972/02/16(第4回)
 ・1985/05/13(第142回)
 ・1989/11/26(第188回)

 話し合い

 ・フィクションの高麗からきた美貌の女を話の中心に進んで行く。
  利休が誰にも見せようとしない大切な緑釉(りょくゆう)の香合・・・。
  木槿(むくげ)の花・・・。
  不思議なストーリー展開である。
 ・話が利休切腹当日から始まりさかのぼって行く。 
  今までにない展開で驚いた。
 ・お茶についてあまり知らないのでもっと知りたいと思った・・・。
 ・利休と秀吉の緊迫した心理の綾がよく書けている。
 ・・・・・・・


      利休七則

         茶は服のよきように
         炭は湯の沸くように
         夏は涼しく、冬は暖かに
         花は野にあるように
         刻限は早めに
         降らずとも雨の用意
         相客に心せよ


                  (裏千家HPより)(←クリック)



 次回 2009年4月21日(火)

  『ポトスライムの舟』 津村記久子
   (第140回芥川賞受賞作)

   雑誌「文藝春秋3月号」に全文掲載されています。