読書会・389「ながい旅」-大岡昇平-

 2008/07/15(火)

夏本番になりました。
一年に一度この時期に戦争に関する本を読もうと
読書会では思っています。
今回は「ながい旅」(大岡昇平)になりました。



 「ながい旅」 大岡昇平  角川文庫

画像




第二次大戦中、空爆を行った米軍搭乗員の処刑を命令した容疑で、B級戦犯として起訴された東海軍司令官・岡田資中将は、軍事法廷で戦う決意をする。
米軍の残虐な無差別爆撃を立証し、部下の命を救い、東海軍の最後の名誉を守るために。
司令官として、たった一人で戦い抜いて死んだ岡田中将の最後の記録。
『レイテ戦記』を書き終え、戦争の総体を知った大岡昇平が、地道な取材を経て書き上げた渾身の裁判ノンフィクション。

(裏表紙より)




 大岡昇平 (1909-1988)


1909年、東京生れ。
32年京都大学卒。
在学中より文学を志す。
44年召集を受け、赴任地のフィリピン・ミンドロ島で敗戦を迎え、米軍捕虜となる。
生還後『俘虜記』「野火』(読売文学賞9『ミンドロ島ふたたび』等、戦争体験に基づく生々しい作品を多数発表した。
恋愛小説、翻訳、評伝などの著作もある。
71年藝術院会員に選ばれるが辞退。
文学者としての良心に従い、率直な文筆活動を続けて、さまざまなジャンルにおいて高い世評を受けた。
88年、永眠

(表紙の裏より)





 ●大坪読書会では次の大岡作品をとりあげている。

   ・1978/07/14  第71回 武蔵野夫人

 ●映画「明日への遺言」
   出演:藤田まこと 富司純子   監督:小泉堯史
  
  
 話し合い

・1/3ぐらいまではいつ読むのを止めようかと悩むほど難しかった。 
 しかし、それ以後はぐいぐいと引き込まれ最後には読んでよかったと
 思った。
・A級、B級、C級という名称…犯罪の重さの等級ではなく、
 戦争犯罪の分類上の概念である。
   A級戦争犯罪・・・平和に対する罪
   B級戦争犯罪・・・通例の戦争犯罪
   C級戦争犯罪・・・人道に対する罪
・日本の将来をしっかり見据えた岡田資の思いがよく分かった。
・米軍の無差別爆撃を立証して行く過程がするどい。
・日蓮宗が信念の支えとなっている
・映画も見ると裁判の様子がよく分かった。
・・・・・・・・・


 次回   9月9日(火) 

新訳『カラマゾフの兄弟』(光文社古典新訳文庫全5巻) 亀山郁夫訳
   1巻・2巻

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